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株主資本等変動計算書とは何か

株主資本等変動計算書とは何か

株主資本等変動計算書とは、一事業年度における純資産の変動を明らかにするデータ表です。

株主資本の変動を一覧であらわした書類ということになります。
株主資本等変動計算書で、会社の利益を何につかったのかが、わかります。

英語の「Statements of Shareholders Equity」のSの頭文字をとって、S/S(エスエス)とも呼ばれています。

株主資本等変動計算書は、純資産を株主資本、評価、換算差額、新株予約権などに分けて掲載されます。

しかし、中小企業の株主資本等変動計算書では、最初の株主資本以外の項目はほとんど出てくることはないので、株主資本の意味だけ抑えておきましょう。

株主資本は、大きく以下の3つに分けることができます。

①資本金
株主からの出資金

②資本剰余金
株主から出資されたお金のうち資本金として計上しなかった部分

③利益剰余金
これまでの利益の積立額になります。

 

資本金や資本剰余金、利益剰余金である

【純資産】についてもっと詳しく知りたい人のために、わかりやすい解説をした記事をご用意しました。

こちらをご参照ください。
参考記事

 ↓

純資産とは何か

 

ところで、みなさんは、毎月「おこずかい」を何にいくら使ったのか、知っているはずです。
何にどう使うのか、収入や趣味、考え方によって、人それぞれ大きく違ってきます。

ある人は、一定の金額を年1回の旅行のために定期的に預金しているかも知れません。
またある人は、毎月おこなわれる友人たちと呑み会に使うかも知れません。
毎月のおこづかいを何にどう使うかは、個人の自由であり、お金を楽しく使いたいものです。

株主資本等変動計算書で「会社が利益を何に使ったのか」を知ることができます。
会社の最終的な利益であるを何にどれくらい使うかは、株主と経営者が自由に決めることです。
株主への配当金や別途積立金などへと使い方はさまざまです。
このため、株主資本等変動計算書によって、株主や経営者の考え方がよくわかります。
株主への配当金が多い会社なら株主重視の会社といえます。
また、剰余金に見られる内部留保金への積立金が多ければ、貯蓄型の手堅い会社であることがわかります。

株主資本等変動計算書のサンプル

株主資本等変動計算書(単位:百万円)

 株主資本 
 資本金 資本剰余金利益剰余金  計  純資産合計
前期末残高3503045425425
当期変動額     
剰余金の配当  △35△35△35
別途積立金  △5△5△5
当期純利益  151515
当期変動額残高  △25△25△25
当期末残高3503020400400

株主資本等変動計算書とは、貸借対照表の「純資産の部」の一会計期間における変動額をあらわす書類です。

貸借対照表の「純資産の部」の項目を並べ、それぞれの前期末残高、当期変動額、当期末残高が記載されています。
当期変動額は、変動事由ごとにプラスマイナスがそれぞれ「総額で表示され、前期末±当期変動額と当期末残高が一致する仕組みになっています。 

株主資本等変動計算書に表示される項目に「当期純利益」があります。
この当期純利益は、損益計算書で算出された金額が入ります。
積立などがない場合は、当期純利益はそのまま利益剰余金として積み上げられます。
利益剰余金に金額が記載されているということは、会社に利益が蓄積されていることを示します。

株主資本等変動計算書の「剰余金の配当」とは、その会計期間中に「実際に株主に支払われた金額」となります。
株式会社は、儲けた利益を株主に還元するために配当を行います。配当とは、利益の分配であり、会計期間中に獲得した利益がその原資(もとになる資金)に当たります。
会計期間中に獲得した利益は「繰越利益剰余金」として、「純資産の部」に集められ、この剰余金から株主に分配されるので、剰余金の配当といいます。

配当は、株主資本の減少を伴います。
これは、会社が蓄積している利益の一部を株主に直接金銭によって配当するため、会社自体が持っている純資産は減少することを意味します。
株主資本等変動計算書は、株主資本の変動を項目ごとに記載し、どこに、どれだけの金額が移動したのかをあらわした決算書です。

株主資本等変動計算書のしくみ

前期の貸借対照表の「純資産の部」が、株主資本等変動計算書の増減によって、当期の「純資産の部」に表示される金額へと変わります。
以下の図解のように前期の貸借対照表の「純資産の部」425百万円に当期の株主資本等変動計算書の△25百万円を加えた400百万円が当期の貸借対照表の「純資産の部」に計上されます。つまり、株主資本等変動計算書は、前期と当期の貸借対照表をつなぐバトンのようなものです。

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