お客様に愛されて11年。このHPで決算書・経営分析の基本を学べます。

利益率と原価率とは何か

利益率とは何か

利益率とは、売価に占める利益の割合です。

利益率という会計知識は、ビジネス実務で、非常によく使う言葉です。この機会に覚えておくと有意義です。

利益率(%)=利益÷売価

 

利益率

売価に占める利益の割合

 

「利益率20%で売価を決定せよ!」

上司からこのような指示があった場合、あなたはどのように売価を計算しますか?

具体的に考えてみましょう。

商品を10,000円で仕入れたとします。
この商品を利益率20%で売るための売価は、いくらでしょうか?

以下の図にあてはめて考えてみましょう。

 

     利益 20%      ?円

    売価 100%  ?円           

     原価 80%    10,000円     

 

つまり、売値を100%としたとき、利益は何%なのか、が「利益率」です。

利益率が20%なので原価率は、80%になります。

100%-20%=80

まず売値を計算します。

比例式をつかいます。

売価をXとします。80%部分が10,000円です。

したがって、
100% :80% = X: 10,000
比例式の内項の積と外項の積は等しいという性質があります。
80 × X100×10,000

0.8X10,000
α= 12,500

売価は12,500円となります。

利益率の計算のよくある間違い

ここで、利益率の計算で、よくある間違いを紹介します。

次のように売価を計算してしまう人が多くいます。

利益率20%ということで、

仕入金額10,000×20%2,000

2,000円の利益を計算します。

そのあと、原価10,000円に利益2,000円を上乗せし、10,000円+2,000円=12,000

12,000円を売価と計算する典型的な間違いです。

 

 

   利益 20%  2,000円 

 

  売価 100%  12,000円   

   原価 80%  10,000円 

 

 

これで合っているのでしょうか?
利益率を検算してみましょう。


利益率は売上に対する利益の割合です。

計算式は、

 

利益率=利益÷売上

これを上記の例にあてはめてみます。

2,000÷12,000166

利益率20%で売値を計算したはずなのに、検算の結果、利益率は16.6%でした。

利益率とは売上に対する利益の割合です。
原価に対する利益の割合ではないので、
注意が必要です。

 

上司からの指示は「利益率20%で売価を決定せよ!」でした。

 

利益率と原価率の違いをしっかり理解していないと、計画よりも少ない利益しか得られない危険があります。要注意です。

 

損益計算書によって、会社の利益を知ることができます。

【利益】についてもっと詳しく知りたい人のために、わかりやすい解説をした記事をご用意しました。

こちらをご参照ください。
参考記事

 ↓

利益とは何か

原価率とは何か

原価率とは、売価を100%とした場合の原価の割合です。

 

原価率(%)=原価÷売価

 

以下の図では80%です。

 

     利益 20%     2,000円

    売価 100% 12,000円           

     原価 80%    10,000円     

 

付加率とは何か

利益率や原価率と似て非なるものに「付加率」があります。
ときどき、混乱する人もいますので、紹介しておきます。
これは、原価を基本にした考え方です。

たとえば、原価に20%の利益を付加している、というような表現になります。
マークアップ率ともいいます。

付加利益率=利益÷原価(%)

原価率や利益率は、売価に対する原価や利益の割合を表しています。
これに対し、付加利益率は原価に対する利益の割合を表します。
すなわち付加利益率は原価を基準とし、その原価にその何%の利益を付加して販売するかをあらわす割合という意味で、売価を基準とした指標である原価率や利益率とは異なります。

[例] 東京商事㈱は、A商品を2,000円で仕入れ、2,200円で販売している。                     このときの付加率は、いくらか?

   [解答]

      2,200ー2,000=200  利益は200円です。

      付加率=200円÷2,000円=10%

      付加率は、10%になります。

 

中小企業研修協会の教材は、こちらになります。

         教材ダイジェスト動画配信中!

はじめての「決算書」講義編

決算書に興味を持ったら      ちょっと読んでみませんか?

無料ダウンロード実施中!       表紙をクリック!               「決算書を学ぶ」きっかけ作りに最適な                      デジタルPDF教材です。

                       無料メール配信サービス

就活中、転職をお考えの方/営業・購買・人事などの管理職になりたい方、なったばかりの方

全社会人にすぐに役立つメールマガジン(全5通)はこちら

デジタル教材販売中!

推薦の一冊

講談社お薦めの一冊です!

★★★★★      読者感想レビュー