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限界利益とは何か

売上高から変動費を差し引いたものを限界利益といいます。

この限界利益は、決算書のどこにも記載されていない利益になります。しかし、経営分析をするうえでは、非常に大切な知識になりますので、この機会に理解しましょう。

・変動費と固定費を考える

 変動費は、売上高に比例して増減する費用です。仕入商品に代表される費用になります。そもそも仕入業者から商品を仕入れなければ、お客さんに商品を売ることができません。経営者の視点に立てば、変動費というものは、売上と同時に考えるべき費用ということになります。具体的には、商品を売り上げると同時に、新たな商品の仕入を考えなければならないということになります。

 

固定費は、売上に比例せず、一定額定期的に発生する費用です。オフィス賃借料は代表的な固定費になります。経営者の視点に立てば、変動費の次の段階で考えるべき費用ということになります。具体的なイメージとしては、ネットを使った商品販売業においては、全国どこに拠点をおいても商品の売上に影響はありません。家賃の高い東京であろうと、家賃の安い地方であろうと、どちらでもよいわけです。

 

・限界利益の考え方

 限界利益が、固定費よりも多い場合、会社は儲かった、ということになります。反対に限界利益が、固定費よりも少ない場合、赤字ということになります。しかし、一方で、限界利益自体が黒字であるかぎりは、固定費の一部を回収できている、という事実があります。部門別の収支計算においては、この点が盲点になりがちです。すなわち、限界利益が固定費を下回ったからといって、その事業部門や営業所の閉鎖の判断は早急だということです。

 

限界利益を考える

・限界利益の4パターン

 

項目/会社

A

B

C

D

売上高

100,000

100,000

100,000

100,000

変動費

200,000

400,000

100,000

120,000

限界利益

800,000

600,000

0

20,000

固定費

500,000

800,000

400,000

600,000

営業利益

300,000

200,000

400,000

620,000

 

 

[解説]

 

A社は、事業活動において、営業利益を生み出している良好な経営状態といえます。

B社は、限界利益は、黒字ですが、その限界利益で固定費を回収できていません。固定費の見直しが必要です。

C社は、限界利益がプラスマイナス0円です。事業活動を存続させてもさせなくても同じということになります。

D社は、限界利益が赤字です。この状態で、事業活動を継続させても赤字が増えるだけです。

 

 

・限界利益率を使った損益分岐点売上高

 

限界利益率は、以下の計算式になります。

 

限界利益率(%)=(限界利益÷売上高)×100

 

この限界利益率をつかった損益分岐点の計算式は以下のとおり。

 

損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率

 

目標利益確保のための計算方法

・目標利益を確保する売上高の求め方

損益分岐点売上高の計算式を使って、目標利益を確保するための売上高を計算することができます。

 

・目標利益を金額で設定した場合

 [例] ・目標利益 200百万円  ・固定費 1,000百万円  ・限界利益率 80

 

  目標利益達成売上高= (1,000百万円+200百万円)÷80%=1,500百万円

 

 ・目標利益を売上高利益率として掲げた場合

 [例]・目標利益を売上高利益率5%と設定 ・固定費 1,500百万円 ・限界利益率80

 

  目標売上高利益率達成売上高= 1,500百万円÷(80-5%)=2,000百万円

 

(参考)限界利益率80%のうち、5%は、目標利益のために確保し、残りの限界利益率75%で固定費の1,500百万円を回収すれば、売上高利益率5%を達成できることになります。

 

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