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利益率と原価率という会計知識は、ビジネス実務で、非常によく使う言葉です。この機会に覚えておくと有意義です。非常に簡単に説明してしまえば、売価に占める利益の割合が「利益率」です。そして、売価に占める原価の割合を「原価率」といいます。
利益率 | 売価に占める利益の割合 |
原価率 | 売価に占める原価の割合 |
図解すれば、以下のようにようになります。
このときの利益率、原価率は、何%でしょうか?
売価100円 | 利益 20円 |
原価 80円 |
このとき、利益率は、20円÷100円=20%
原価率は、80円÷100円=80%
となります。
決算書で、利益率と原価率をみてみましょう。
損益計算書 抜粋
売上高 | 800,000 |
売上原価 | 600,000 |
売上総利益 | 200,000 |
このとき、利益率は、200,000円÷800,000円=25%
原価率は、600,000円÷800,000円=75%
となります。
利益率や原価率と似て非なるものに「付加率」があります。ときどき、混乱する人もいますので、紹介しておきます。これは、原価を基本にした考え方です。たとえば、原価に20%の利益を付加している、というような表現になります。マークアップ率ともいいます。
図解すれば、以下のようにようになります。
このときの付加率は、何%でしょうか?
売価100円 | 利益 20円 |
原価 80円 |
このとき、付加率は、原価を基本に考えますから、原価が100%です。 利益が20円ですから、付加率は、20円÷80円=25% となります。
[例] 東京商事㈱は、A商品を2,000円で仕入れ、2,200円で販売している。 このときの付加率は、いくらか?
[解答]
付加率は、(2,200円-2,000円)÷2,000円=10%
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