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東芝不正会計 半導体部門売却にみるいつか来た道

今、東芝が、不正会計で揺れています。会社は、生き物ですから、歴史ある会社ほど苦しい時期もあります。東芝も例外ではありません。この苦しい時期を乗り越え、東芝には、再び名門企業として復活してほしいものです。ところで、報道によれば、東芝が、半導体事業部門の売却を検討しているとのことでした。半導体部門は、東芝にとって、いわば、稼ぎ頭です。「半導体部門も売却するのか?」と驚きを隠せませんでした。しかし、キャッシュが必要な東芝にとって、売れそうな事業といえば、もはや半導体部門しか残されていない、という報道もあり、これも致し方ないのか?という妙に納得してしまうところもあります。筆者は、今からおよそ15年ほど前のある企業の事業部門の売却事例を想起せざるをえませんでした。ダイエーが、ローソン株を大量に売却した案件です。このローソン株売却によって、経営危機に瀕していたダイエーは、巨額のキャッシュを手に入れました。一方、経済界の一部では、これで、「ダイエーは、終わった」という声が囁かれました。それというのも当時、ローソンは、ダイエーの事業部門で唯一の優良事業部門だったからです。高収益であり、多額のキャッシュをダイエー本体に還元していました。そのローソンを売却してしまっては、近い将来、ダイエーが倒産するのは、目に見えている、というのです。今回、東芝は、半導体部門の売却によって、巨額のキャッシュを手に入れることになるでしょう。債務超過の財務体質もある程度改善されるに違いありません。しかし、その一方で、東芝の稼ぎ頭である半導体事業を切り捨て、何で稼ぐというのか?まだ、その事業構想を東芝の経営陣は、語っていません。ダイエーと東芝、時代も業界も大きく異なる企業ですが、今、東芝が向き合う経営課題の局面は、かつてのダイエーと類似する点が多くあります。生き馬の目を抜く、ビジネス界で、東芝は、かつてのダイエーを反面教師として、生き残れるのか?東芝の経営陣の事業構想に注目しています。

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